テトロ 過去を殺した男

ヴィンセント・ギャロ主演、コッポラ監督が自ら私財を投じ製作した意欲作。 作家として将来を期待されながら、ある事件をきっかけに行方知れずとなった兄アンジ―。弟ベニーは18歳の誕生日を前に、兄を探してブエノスアイレスを訪れる。しばらくぶりに会った兄は、テトロと名前を変え、過去を封印して別人のように生きていた。自分の過去や、著名な作曲家である父を始めとした家族を否定して生きるアンジーに不満を募らせるベニー。兄の持ち物からある“秘密”を見つけ出した彼は、隠された事実を徐々に紐解いていく―。 『ゴッド・ファーザー』の監督が描く、家族の愛憎、そして人生の葛藤と再生の物語。